内容説明
本書は、かつて日本全土が戦火にさらされた時代に、一生懸命に生きた二十二人の少年たちの記録である。
目次
人々の優しさがあった、あの軍国少年時代(生方恵一)
戦争で強くなった弱ッツーの坊や(保科好信)
軍国少年H(中野元)
八月十五日の空(横川公彦)
軍歌の勇ましさは軍人への憧れだった(桐井加米彦)
外地で過ごした戦中時代(伊藤強)
戦争を戦後に知った“夢将軍”(高田実彦)
疎開先での苦労が一番辛い思い出(根本圭助)
えらい人の言うことが信じられなくなった日(西羽潔)
考えが一八〇度変わった玉音放送(菅原洋一)〔ほか〕
著者等紹介
石永淳[イシナガアツシ]
昭和6年富山県生まれ。昭和19年県立高岡中学入学、翌年敗戦を迎える。昭和29年早稲田大学文学部フランス文学科を卒業後、報知新聞社に入社、平成3年に退社するまで半生を運動部、文化部記者として過ごす
伊藤強[イトウツヨシ]
昭和10年1月2日、旧朝鮮・京城(現ソウル)生まれ。音楽評論家。東北大学文学部卒業後、『週間読書人』入社。翌年報知新聞社へ移籍、退社まで文化部で音楽を担当し、以後フリーの音楽評論家として活躍。料理を趣味とし、『男子厨房へ入ろう会』三代目会長としても活躍
生方恵一[ウブカタケイイチ]
昭和8年群馬県生まれ。元NHKアナウンサー。早稲田大学第一政治経済学部を卒業後、NHKに入局。昭和60年にNHKを退職し、日本テレビの専属キャスターなどを務めた後、現在フリー
桐井加米彦[キリイカメヒコ]
昭和10年11月中国新京(現・長春)生まれ。大分大学経済学専攻科修了後、長年に渡り公立高等学校商業科教師として勤務。退任後、現在は地区公民館館長として自治会活動に奉仕
工藤司朗[クドウシロウ]
昭和7年東京生まれ。早稲田大学理工学部建築科卒業後、建築家に。平成8年に川鉄エンジニアリング専務取締役退任し、現在シニアネットサーフィン幕張の代表としてボランティア活動中
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