内容説明
風俗ルポルタージュの第一人者が、自らの体験取材を通して描く、春をひさぐ妻たちの昨日、今日、明日。異色のノンフィクション。
目次
蓮香(五二歳)
坂上(六〇歳)
加藤(七四歳)
麻理子(二九歳)
あかり(三〇歳)
百合恵(三二歳)
亜弥(三〇歳)
佳世(三一歳)
楓(四〇歳)
近田(二五歳)
亜由美(二十五歳)
江里香(三十四歳)
菜穂(三十一歳)
蜜柑(三十六歳)
奈緒美(三十一歳)
美枝(三十七歳)
沙也佳(三〇歳)
香織(二十九歳)
優花(三十一歳)
ひろみ(三十三歳)
著者等紹介
本橋信宏[モトハシノブヒロ]
“バブル焼け跡派”として、幅広くニッポンの世相を見つめる異色の書き手。表現形態はノンフィクション、エッセイ、小説と多岐にわたる。早稲田大学政治経済学部卒。1956年、埼玉県所沢市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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lonesome
33
何が彼女をそうさせたか。シンプルに想像するなら、借金の返済のためややむにやまれずなどと想像するけれど、本橋さんが接した女性たちはそれとは違う理由がほとんどだった。本橋さんが彼女たちから聞き出した話がすべて真実かといえばそうでないところも多々あると思う。けれど、最初の方に登場した74歳の加藤さんの話や存在はとても衝撃的だ。でも、もしも街で知り合ったりして茶飲み友達にでもなったら楽しいんじゃないかななんて思ってしまった。逆に、それ以外の女性は年齢のわりに大人びているというか若年寄みたいな印象を受けた。2016/04/01
n75
3
本橋さんの本、土地のルポ本しか読んだことないなと思って、もともと風俗ライターの方だそうなので読んでみました。でも、スポーツ新聞にでも連載してそうな全然中身の無いちょいエロインタビューみたいな感じでがっかりした。ほんの10年くらい前なのに。著者の主観はほぼ0で淡々とインタビューという感じだけど、対象との距離感などが全然不明なので真偽の程もわからないしなんともなぁ…という感想でした。2016/11/21
海
0
本当にお金に困ってこの世界に飛び込んで今でも生活費を稼いでるのはたったひとり。あとは配偶者との性生活に不満を持っていて、外で性欲を処理したい人や、遊ぶお金が欲しい人が大半。昔は「苦海に身を沈める」と言ったものだけど、現代では全然苦じゃない場合も多いんだね、と思った。2013/01/07
たんこ
0
男の人の求める風俗嬢の姿がなんとなくわかったような。とにかく最初は震えながら。わかりやすくて、普通っぽく素直で、中身のないお喋りをして繋いでくれる、気を使わなくてもいい女性。2010/07/29
てらさか
0
正直「そんなに稼ぎがいいのか…」と驚いた。やたらと本文が「○分後、スケベチャイム」と書かれているのが気になる。あと、熟女のほうがしたがり。2020/04/17