出版社内容情報
★この本をお薦めします★~紀伊國屋書店梅田本店・武田由起子
気持ち悪い等と言わず、どうぞ、ご覧下さいませ。世の中には、ホモサピエンスが考えもつかないような生き物がたくさんいるのです。でも「へん」というのは形がかわっているだけではありません。小さな子供から大人まで「かわいい!」と人気のラッコだって収録されています。どこが「へん」なのか是非読んで下さい。でも、もしかしたら人間という生き物が一番「へん」で「危ない」のかもしれません。
内容説明
音波兵器を持つエビ、足が85本のタコ、サイバーパンク深海魚…地球に蠢く珍妙生物の数々。
目次
男には男の武器がある、というが…―タコブネ
弱者集いて不善をなす―オニダルマオコゼ
皮膚病を治す神の魚―ドクター・フィッシュ
UMA発見の夢の跡―ウバザメ
無表情で無脊椎なチアリーダー―キンチャクガニ
最初から守りにはいってる人生―ハリモグラ
サメ一家の末席を汚しやす―カスザメ
ウミウシ人気の陰で―ムカデメリベ
サイボーグ戦士誰がために戦う―白アリ化学戦闘員
怨念&ピース―キメンガニ&スマイルガニ〔ほか〕
著者等紹介
早川いくを[ハヤカワイクオ]
1965年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。広告制作会社、出版社勤務を経て、文筆とデザインを同時にこなす、「デザイン・ライター」として出発。デザインの仕事は主にブックデザイン
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
135
再読。水陸の珍妙すぎる生き物達を紹介。見開きで、左側のページにはユーモアと皮肉が織り交ぜられた解説文が、右側のページには白黒ながらもリアルなイラストが載っていて、遊び心いっぱいの本。子供向けかと思いきや、時たま下ネタが出てくるので、対象年齢は高校生より上って感じかな。箸休め的に出てきた、懐かしのアザラシのタマちゃんとツチノコのコラムも興味深くて面白かった。でも、一番のへんないきものは、彼らじゃなくて我々人間なのかもしれない…2020/08/08
れみ
84
色々な生き物の生態など面白いエピソードをたくさん紹介する本。それぞれの生き物についての不思議なことが面白いというのもあるけど…とにかく文章や挿絵が可笑しくて笑ってしまう。とくにラッコの章とアゴヒゲアザラシ狂騒曲が好き。あと装甲巻き貝。貝殻はもちろん身の部分も硫化鉄製とはびっくり。この本が出たときはまだ名前がなかったらしいけど今はウロコフネタマガイ(スケーリーフット)という名前がついてるらしい。2016/11/09
hirune
76
題名通りに変な生き物が満載で、それを解説する文も絵もだいぶ捻ってあって面白可笑しい。足のないものと足がありすぎるものは苦手なので、背中がムズムズする生き物も結構あったけど(^^;;でもたまちゃん騒動の記事は懐かしかった。そういえば住民票発行したりしたんだよね、横浜市。見に行ったりはしなかったけどね☆2015/08/08
GaGa
52
何となく癒される本である。絶対生物とも言える「クマムシ」は知っていたが、「ボウエンギョ」のそのメカニックな風貌にはかなり笑えた。エイリアンのモデルではないかと書かれている「ワラスボ」刺身食べてみたい~(笑)2010/11/01
ユカ
47
図書館で借りて。ヤバーい!この本おもしろすぎました。こんなに文章力がある理系人がいるのね〜、なんて感心してたら、作者はなんとブックデザイナー兼文筆家さんでした。「アゴヒゲアザラシ狂騒曲」(タマちゃんのお話)が一番おもしろかったです。アロワナとラッコも、笑った笑った。語彙の豊富な語り口で、皮肉も混ぜていきものを紹介してくれています。※ただし作者に下ネタに向かう傾向あり(笑)2014/03/31