内容説明
わたくしたちは誕生から死に至る生涯のなかで、「ケアされる人間」としてのさまざまな体験をしますが、本書は「ケアする存在としての人間」に視点をすえて、その現実を総合的に捉えようとする試みです。哲学、倫理学、宗教学から看護学、文学、芸術学、法学など多分野の専門家が、人間の心と身体、さらには社会的関係やスピリチュアルな側面にまで、多角的・学際的に光を当てた他に類のない待望のケア学入門です。
目次
ケアの人間学
わたしたちの生き方とケア
現代先端医療とケア
前近代の医療とケアに学ぶ
女性とケア―イギリスにおける出産
身体論とケア―病むことに促される身体的営為
対人関係とケア
物語とケア
正義の倫理とケアの倫理
いのちを美しくする芸術
宗教とケア
宗教的ケアのゆくえ
シンポジウム
著者等紹介
浜渦辰二[ハマウズシンジ]
1952年生。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。静岡大学人文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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