内容説明
ルネサンス研究の第一人者である著者が、中世思想を背景にルネサンス・ヒューマニズムの発生・確立・発展そして変貌の全過程をとおして、新しい人間形成と新しい学術文化はどのように誕生したかを教育思想の観点から明らかにした名著の決定訳。14世紀中葉から18世紀にいたるヒューマニズムと啓蒙思想の時代に飛躍的に展開したヒューマニズム的教養教育の目的と意義、さらに教育方法と教育機関の実態を膨大な文献史料により明らかにする。
目次
序章 「人間的」教育への模索
第1章 中世教育の特質
第2章 中世文化への攻撃
第3章 文化と教育の革新
第4章 イタリアの学校と教師たち
第5章 ヨーロッパのヒューマニズム
第6章 ヒューマニズムと宗教改革
第7章 汎知学的・百科全書的理想
第8章 「実学的」ヒューマニズムへ
終章 古代派と近代派
著者等紹介
近藤恒一[コンドウツネイチ]
1930年、高知県に生まれる。58年、広島大学大学院文学研究科博士課程修了。61‐67年、ボローニャ大学に留学。79‐80年、90年、フィレンツェ大学およびフィレンツェ国立ルネサンス研究所にて研究。ボローニャ大学講師、大分大学助教授、東京学芸大学教授をへて、同大学名誉教授。ルネサンス思想史・文芸史を専攻、文学博士
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