内容説明
従来取り上げられることの少ない栄西、頼瑜、無住、慈遍らに光を当て、本覚思想、密教、神仏習合から天皇論、中世神話までを射程に入れ、鎌倉期宗教世界の豊かな全体像に迫る。
目次
鎌倉仏教をどう見るか
方法と概観(日本宗教史の中の仏教;鎌倉仏教の形成と展開)
鎌倉仏教の形成(本覚思想をめぐって;浄土教の思想;栄西における密と禅)
鎌倉仏教の展開(日蓮の真偽未決遺文をめぐって;密教から見た諸宗―頼瑜の諸宗観;無住の諸行並修思想;『夢中問答』にみる夢窓疎石の思想;仏教と中世神道論―神・仏・天皇論の展開)
中世から捉え返す思想史
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県甲府市に生まれる。1978年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、仏教学、日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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