内容説明
マクルーハン以降の現代のトライブ(部族)の概念、ベンヤミン、アドルノ+ホルクハイマーなどの批判理論、カルチュラル・スタディーズ、エスノグラフィの方法を詳細に検討しながら、19世紀から1960年代のサイケデリック文化の系譜と向き合い、シーンを生きている/生きる者としての視点をもって、国家や階級、民族に帰属しない共同性の可能性を探る。
目次
第1章 アーバン・トライブとは何か?(グローバリゼーションとトライバリゼーションの往還の地平)
第2章 トランス・クリティックとしての民族誌(今日のシャーマニズム;トランス・クリティックとエスノグラフィ)
第3章 ディオニュソス・グラフティ(ディオニュソス・グラフティ;逃走と飛び地 ほか)
第4章 学び逸れる野郎ども(リズム・ダンス・ミメーシス;学び/まねび逸れる野郎ども ほか)
第5章 一時的自律接触領域(ニューエイジ・トラヴェラー;トライバル・ウォリアーズ、あるいは「新しい野蛮人」? ほか)
著者等紹介
上野俊哉[ウエノトシヤ]
1962年生まれ。和光大学表現学部教授。社会思想史、文化研究、メディア論
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