内容説明
本書は、セクシュアリティという領域をゲイの視点―ゲイ・スタディーズという方法―を通して解明しようと試みている。そして、そのことによって明らかになる同性愛と異性愛の関係性を、いまの社会の中で同性愛者がどこに位置し、異性愛者がどこに位置しているのかという切り口から語ることを目指している。
目次
第1部 ゲイ・スタディーズとフェミニズム(シンポジウム「ゲイ・スタディーズ ミーツ フェミニズム」;クイアの起源:レズビアンとゲイの差異を語ること;偽りの友―男性同性愛のあらわれと女性の観客、救済の罠;第2部 ゲイ・スタディーズとアイデンティティ(座談会「書くこと・訳すこと・読まれること」日本におけるレズビアン ゲイ・スタディーズの反響からみた受容;シンポジウム「セクシュアリティとアクティヴィズム」;同性愛者の「語り」の政治;聞くこと/語ること~「私」と「私たち」をとりまく政治の中で~;第3部 レズビアン ゲイ・アクティヴィズム(映画が私たちにもたらすもの)
ペドフィリアと政治:ILGA、NAMBLA、レズビアンとゲイの国際的な運動
表現/アイデンティティ/抵抗~疫学研究におけるエイズとゲイ男性