韓国の絵本10選
くらやみのくにからきたサプサリ

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 27X27cm
  • 商品コード 9784901006743
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

内容説明

“サプサリ”とは、「鬼神をみつける狗」という意味の名前をもつ韓国固有の狗です。むかしの韓国の人々は、サプサリの絵を描いて家の門や蔵の門に厄除けとしてはりつけたりしました。「くらやみのくにからきたサプサリ」は、このサプサリの由来について、昔から韓国に伝わる“火の狗”の昔話をもとに、現代韓国を代表する絵本作家チョン・スンガクがあらたに創作した作品です。ここでは、サプサリのほかに、高句麗の古墳の壁画のなかで眠っている四神(玄武・朱雀・青龍・白虎)も登場します。四神とは、陰陽五行の宇宙観をあらわしているもので、黒で表現される玄武は、方位でいうと北、元素でいうと水をつかさどっています。同じように、赤で表現される朱雀は、南と火、青の青龍は東と木、白の白虎は西と金をそれぞれつかさどります。東洋に古代から伝わる陰陽五行の宇宙観と、隣の国、韓国の人々に愛されてきた古来の狗が活躍する神話的世界をいっしょに味わいたいです。

著者等紹介

チョンスンガク[チョンスンガク]
1961年韓国忠清北道生まれ。中央大学校芸術大学西洋画科を卒業。現在、韓国の代表的なイラストレーターの一人として、韓国の伝統文化の探求をもとにその美を絵本に投影させる仕事をしている。2000年、国際子ども図書館開館記念・韓国絵本原画展出展。2002年5月、木城えほんの郷で講演。オリニ図書研究会会員、オリニ文学協議会会員

おおたけきよみ[オオタケキヨミ]
1969年埼玉県生まれ。白百合女子大学大学院修士課程修了(児童文学専攻)。1999年日韓文化交流基金訪韓研究員として渡韓。2001年韓国児童文学学会新人賞受賞。2002年延世大学校大学院で教育学博士(近代韓日児童文化教育関係史研究)。ソウル大学講師、誠信女子大学校専任講師などを経て、現在、東京純心女子大学こども文化学科専任講師。白百合女子大学では韓国児童文学講義を担当している。日本児童文学学会会員。韓国児童文学学会研究幹事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつばちい

18
火をもたらしに太陽にも月にも向かい苦労しなのにひどい目にあってかわいそうな火のイヌ、、 個性的な絵が目を引きます。とくに縦びらきのページの迫力すごい!2020/01/09

遠い日

12
韓国絵本。四神も登場するスケールの大きなお話だ。暗闇の国に火をもたらすために奔走する狗、サプサリ。王様のために尽力するも、認められずに不遇な結末を迎える。結果、国を救うことなり、伝説の狗として認められる存在となる。チョン・スンガクの絵がすばらしく、闇と光の対比に見惚れる。2018/03/05

ナハチガル

9
原作。読破に二週間くらいかかってしまった。「涙を流す」とか「びっくりする」とか「大声を上げる」といった日常的な語彙を自分がまったく知らない、つまり旅行や買い物やビジネスを扱う初級のテキストにはそういった表現が一切出てこないのだ、ということがあらためて実体験として分かった。初心者のみが味わえる心地よい苦労だ。漢語がほとんどないのもいい。神話が元になっているようだが、最後のほうの展開がなんだかセンチメンタルなので、現代的にアレンジしてあるのだろうか。あまり好みではなかった。絵はすばらしい。B。2019/08/25

魚京童!

8
この世界観がまだわからない。国が違うからな。文化が違うからな。もう少し読み込まないと理解できないと思う。面白いんだけどなー。なんだろうなー。2020/03/23

ふう

8
「火のいぬ」ってなんとなく韓国の人を思い出させる。国民性を象徴する絵本かな。というと日本だと何になるのかねえ。2019/07/05

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