出版社内容情報
現代フランス政治哲学を代表するランシエールの主著、本邦初刊行。「政治的なもの」をめぐる著者の思考の到達点を示す。見せかけの現代民主制の欺瞞を鋭く突き、存の平等をめざす真の政治を標榜するその精緻な議論は、ネオリベラリズム、市場主義に翻弄される現代の必読書。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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http://inscriptinfo.blogspot.jp/2010/02/blog-post_26.html 「政治」哲学って結局のところ、「政治ナルモノ」を消滅させるコトを目的としているんじゃないですか?プラトンが理想としたのは哲人王による統治だし、マルクスが理想としたのも政治の存在しない世界じゃん。じゃあ「政治」哲学ってなんなんだよ、ということを、古代ギリシア思想を読み解きながら考えるのがこの本です。2017/12/21
kuro
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問題を発見すること、問題をなかったことにしないことこそが政治という主張にはなるほど、と思う一方で、問題が問題として露出可能な場という問題はやはり残るような気がした。サバルタンは語ることができるのか、とか読み直したくなった。2022/12/15
toshiro1912
1
大学のゼミで輪読。あまり時間がとれず、きちんと読めなかった。安保法制の是非が問われるいま、アクチュアルな政治哲学書だと思われるので、是非いずれ再読したい。2015/07/18
たわし
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ざっくり読んだのみ。 民主主義の三分類とポスト民主主義。 ポスト民主主義については一般意志2.0のような、計算に基づく「原理」、それにはリヴァイアサンになる危険性があるように思える。2014/11/05
Kanou Hikaru
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本棚の整理中・・・ 友人・知人に紹介したい本。政治って哲学なんですね。