内容説明
安田成美の丸大豆醤油CMから20年。あのCMはなぜ女性心理を逆撫でしたのか。その隠されたメッセージとは?表題エッセイ他、大阪ファッションからママ美の競争まで縦横無尽に紡がれる待望のエッセイ集!!
目次
1(醤油と薔薇の日々―たのしくニョーボする時代;奇妙な服装をした女たち―ヴァージニア・ウルフの鏡コンプレックス;シックという名の不誠実―欲望としての大阪ファッション;カリスマ店長の秘訣―彼女が編み物をする理由 ほか)
2(繭に包まれて;幻の大魚;産むなら娘;同窓生畏るべし ほか)
著者等紹介
小倉千加子[オグラチカコ]
1952年、大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。大阪成蹊女子短期大学、愛知淑徳大学文化創造学部教授をへて、執筆・講演活動に入る。本業のジェンダー・セクシュアリティ論からテレビドラマ、日本の晩婚化・少子化現象まで、幅広く分析を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ねむねむあくび♪
55
図書館の本。視点が面白かったが、いかんせん話題が少し古かった。最近のエッセイをまた探して読みたい。2018/11/18
ヒデミン@もも
33
小倉千加子さんも歳を重ねて温和になられたのでしょうか? 今は、フェミニズムも薄い存在。薔薇のCMをそんな風にとらえるなんて、あの頃私も青かったから?気が付かなかった。安田成美ちゃん、好きだし。壇れいの金麦も同様。壇れいには興味ないけど。 中身はもっと多彩なのにタイトルが印象的だから。 やっぱりあの薔薇のCMが当たりだったのね。2014/02/27
りり
12
「日本一芸のあるフェミニスト」と言われた小倉千加子のエッセイ。彼女はお商売のおうちで育った人であるので、文章にもてなしの心がにじみ出ている気がする。とても頭の良い人なのだろう、(私だけかもしれないが)文章に諦念を感じる。(「持ち歌」より「決め歌」、「鎮静の九月」「ツルムラサキのおばあさん」等)なんのかんの言っても、同じフェミニストの上野千鶴子が発している世俗感がこの人にはない。半分仙人のようだ。でも檀れいの金麦のCMの考察をあとがきに持ってくるあたりは、相変わらず勘どころは押さえる人だなぁと。2014/11/21
Kei
10
高尚な文学論から、下世話な芸能ネタまで、真理を突く分析には恐れ入ります。一番信頼する学者さんです!2014/04/22
野のこ
8
タイトルと表紙が可愛くて借りました。エッセイはあまり読みませんが、小倉さんの文章、好きかも。読みやすかったです。主婦のことが割と多く書かれててふむふむと頷けました。2016/05/15