内容説明
7人の自閉症者たちが指で語った溢れ出す思い―代替コミュニケーション研究世界的第一人者であるダグラス・ビクレンが教育の在り方を具体的に照らし出す。
目次
序章 「研究法」について
第1章 「自閉症」概念をつくるもの
第2章 レオ・カナーとの対話
第3章 質問と応答
第4章 言葉について考える
第5章 タイピングが綴る文字が自閉症の島に打ち上げられた芸術家の物語を語る
第6章 アルベルトの人生、その記憶
第7章 リックのカラー―その豊かな色
第8章 (僕が望む世界;「孤独の人」という神話)
著者等紹介
ビクレン,ダグラス[ビクレン,ダグラス][Biklen,Douglas]
米国ニューヨーク州のシラキュース大学教育学部学部長。教育社会学コース(Cultural Foundations of Education)、およびティーチング・リーダーシップコース(Teaching and Leadership)所属の教授。また「障害学・法・ヒューマンポリシー研究センター」(Center on Disability Studies,Law and Human Policy)上席教員でもある。New York Times Magazine、Newsweek、U.S.News and World Report、the Washington Post Magazine、CBS Evening News、NOW、Frontline Primetime Live(ABC放送)など多くのテレビ番組や新聞等で取り上げられ、研究が注目を浴びる。1992年アカデミー賞受賞作品『Educating Peter(ピーターの教育)』(HBO)の教育アドバイザーであり、CNNドキュメンタリー作品『Autism Is a World(自閉症という世界)』(2004)では共同プロデューサーを務めた。2008年11月「日本LD学会第17回大会」(於:広島大学)に招聘され、特別講演を行った
鈴木真帆[スズキマホ]
福島県出身横浜市在住。筑波大学卒業後、つくば市で3年間職に就く。1999年、CWAJ(カレッジ・ウイメンズ・アソシエーション・オブ・ジャパン)奨学生として米国カンサス大学に留学後、2003年シラキュース大学博士課程へ。現在も同課程障害学/障害児教育専攻に在籍
日向佑子[ヒュウガユウコ]
立教大学法学部卒業、州立デラウエアー大学大学院政治学部で修士号を取得。保育士として病院内の児童病棟に9年間勤務。その後、国連機関の研究員などを経て、現在、執筆及び翻訳に従事しながら、児童の生活相談員としてさまざまな子どもの問題に取り組んでいる
金澤葉子[カナザワヨウコ]
津田塾大学英文学科卒業。医学系学会発表等の翻訳スタッフとして従事。現在は中・高校受験生の家庭教師を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。