内容説明
人間の食には意味がある。だからときに狂おしい。
目次
第1部 “食”のほころび(食べることを拒む;口のまぐわい;いただけないこと、のめないこと ほか)
第2部 DISCUSSION “食”はどこへ向かうのか(人間の“食”とは何か;いま“食”に起こっていること;“食”のあるべき姿を求めて)
第3部 “食”の社会化とその現在(「たべる」と「くう」の精神病理;食卓の進化論;カニバリズムの真理)
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
大阪大学大学院文学研究科教授。1977年京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。関西大学文学部哲学科教授などを経て、現職。現象学の視点から、身体、他者、所有、顔、モード、国家などの問題を論じるとともに、近年は、看護・介護や教育などの現場に哲学を通してかかわる“臨床哲学”に取り組んでいる。『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、『「聴く」ことの力』(TBSブリタニカ)で桑原武夫学芸賞を受賞
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