内容説明
相次ぐ餓死・自殺…。生活保護行政の実態と背景を告発する。
目次
餓死に追いやったのは誰か(そして“餓死”;福祉事務所に困窮を訴えたが;サラ金;人間の尊厳)
今、全国いたるところで(福祉事務所に抗議殺到;しらを切り、うそぶく当局;生活保護法の本旨は立派だが;申請書をまず渡さない;申請段階を通過したとしても;東京が老母が抗議の自殺)
「適正実施」という名の完全犯罪(“保護者なんかバカばっかだ”;生活保護って何だ;福祉行政をおおう自己規制)
闇のなかの光―善意と勇気の群像(たった一人からの勉強会;札幌市職員組合のアピール;ひと粒ひと粒の善意が)
関連資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんすけ
26
10年以上前に読んだ本。再読。次女と本屋に行って、まだ新刊本を売っててびっくり。私が読んだのは初刊本。自宅の本棚から次女が下宿に持って行きました。福祉を志す人には読んで福祉とは何か考えてほしい一冊。2016/01/11
みい
7
古い本ではあるが、生活保護について考えるのに、いい本だと思う。受給するまでのハードル、貧困について。生活保護は、セーフティネットであり、生きるための希望にならなくてはいけない。2015/04/25
こばまゆ
5
1998年に出されたものなので、かなり古い文献になっているので、現在の生活保護の現場が、どれくらい変わったのかはわからないが、以前、社会福祉主事の講習を受けていたとき、受講者の半数以上が、現ケースワーカーさんだったが、耳を疑うような発言を若いケースワーカーさんがしていたり、でも、話を聞くと、職場がすごい殺伐としていてそうならざるおえない状況にあることも知り、この本に書かれていることとそんなに変わりない状況なのかもしれないと感じた。2015/03/04
123456789wanko
4
学生時代に読んだ本。不正受給の話があれば、一方でこういう話もある。両方の視点をもつことが大切。2011/09/22
さとぞう
3
ずいぶん古い本で、よく見ると30年前の本でした。30年経って、変わっているとよいけれど。生活保護について、考えさせられる内容でした。2018/03/16