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那覇の市場で古本屋 - ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784899822417
  • NDC分類 024.8
  • Cコード C0095

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

46
大手書店に就職、そして沖縄は那覇支店への転勤、しばらくして市場にある古書店の店舗を譲り受ける形で小さな古本屋を開業という、著者の生き方が何とも言えず爽快。古本屋開業までの経緯と、その後の営業や人々との交友に関わることが、日記風に綴られる。近隣の市町村では、新刊・古書を問わず本屋さんが激減している中、何故沖縄では皆元気なんだろうという疑問さえ湧いてくる。著者の元気さが伝わってくる文章は気負いなく、ついエールを贈りたくなる。その後も「市場の古本屋ウララ」が、昨今のコロナ騒ぎを乗り越えて頑張っているのも頷ける。2021/10/29

lonesome

42
ジュンク堂書店本店で働いていた宇田さんが那覇店に転勤し、現地で古本屋を営むようになった現在を綴るエッセイ。文章を読むと落ち着いた人という印象を受けるけれど時に飄々としていて面白い人の一面も見える。この前読んだ蟲文庫の田中美穂さんもそうだったけど宇田さんも行動力のある人だ。流れに身を任せて古本屋の世界に入ったように見えるし、まわりの人に恵まれているのは人徳の賜物と思う。なぜ沖縄なのか、なぜ古本なのか、宇田さんが自身に問うているように、そういうことがあるから人生は楽しいのかもしれないな。2014/03/28

つちのこ

41
数年前に沖縄を旅した時、偶然立ち寄ったのが著者があるじをしている『市場の古本屋ウララ』さん。国際通りからほど近い公設市場の中に、その小さな店はあった。沖縄には出版社も多く、棚を彩る郷土本の品揃えに驚き、上から下まで目を泳がせた。並べる本には店主の志向が強く反映されると思うが、狭くてもしっかりとしたポリシーを主張している魅力を感じた。本書は、書店員から転身して古本屋を始めるいきさつと、ゆっくりと時が流れる何気ない日々を、肩の力を抜いた飾り気のない言葉で綴っている。ほんとうに本が好きな人なんだと嬉しくなった。2021/12/28

kawa

35
新装なった那覇の牧志公設市場の入り口真ん前で、小さな古本屋「ウララ」を営む宇田智子さん。ジュンク堂那覇支店への志願転勤から古書店開店、その後の様子までをエッセイ風に。開店から10年余。厳しいこともあるのだろうけれど今も健在。陰ながらエールを送ります。沖縄は県産本が豊富な由、「ウララ」も充実品揃え(沖縄県立図書館で読了)。2023/04/17

ぺぱごじら

23
土地に根を張るきっかけや想いは人それぞれ。富山高岡を『人生最良の地』と断じる自分のような者も居れば(笑)、沖縄が最高だという人も居る。逆もいる。今の自分にとっては新刊書店員の細腕転身立志物語、というよりは『その場所に居ることにした理由』の一端が知りたくて手に取った一冊。散文的でとりとめ無いように見える話題は、そのまま彼女の視点。ウララさんは完全に街に溶け込んでいて、パッと見つけづらい位馴染んで見えています。路頭に迷った自分の心に『沖縄もいいな』と初めて思わせてくれたお店と本です。2015-1072015/07/26

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