目次
記録として
糸と女
レースの使いみち
ディジョンの名家、ランジュロン家
雑誌『La mode illustr´ee』について
家族のアルバム
著者等紹介
吉田昌太郎[ヨシダショウタロウ]
1972年、母の実家である東京で生まれ、栃木の黒磯でキャンプ、釣り三昧で育つ。18歳で東京に移り美術学校で工業工芸デザイン(テキスタイル、陶芸)を学び、卒業後テキスタイルデザインの会社を経て、その後いくつかのアルバイトを重ね(彫刻、グラフィックデザイン、本屋など)、1996年から骨董屋にて4年間修行する。2001年より麻布十番にて「antiques tamiser」をオープンさせる。2005年に現在の恵比寿に移る。2009年秋、栃木県黒磯駅前に「tamiser kuroiso」をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はるき
20
レースがただただ美しい。同じ動きを繰り返して繊細な模様を生み出す。一種狂気的な作業だと思ってしまう…。2021/08/10
ぐっちー
4
貸してもらった本。レース編みの見本や作り方を書き記した美しい記録。なんで売っちゃったんでしょうね、ほんとに。フランス語は分からないんだけど、丁寧に綴られた文字からは娘を思う母親の情が伝わってくる。レース編みの可憐さはもちろん、不可視の温度に感銘を受けた。2012/05/16
べりょうすか
3
3人の女性たちによる、レース編みのサンプルと作り方を綴ったメモ。手書きのフランス語を読んだわけじゃないから読んだと言っていいのか…。美しい文字は控えめなイメージの2人目のがすき。3人の女性が3代の親子なら母にあたる人かしら。けれどこんなに素敵なものをなぜ売りに出しちゃったんだろう。2012/04/21
馬の背
2
フランスの(お金持ちの)女性たちが、練習に編んだレース編の数々。断片は蚤の市などによく出ているそうだけど、今回はアンティーク・タミゼの店主がギッシリ親子3代ぶんが入った袋を発見(堀)したそう。恵比寿で行われた現物展示も美しくまさに「糸の宝石」だった。2010/01/04