誰も知らなかった小さな町の「原子力戦争」

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  • サイズ A5判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784898311196
  • NDC分類 318.284
  • Cコード C0034

内容説明

当事者だからこその迫真のノンフィクション!「高レベル放射性廃棄物処分」騒動の闇。

目次

序章 覚悟していた町長選の惨敗
第1章 悪戦苦闘の財政改革
第2章 町長としての最終決断を下す
第3章 「反核」の嵐につつまれた町長選
第4章 “核廃棄物論議”から学んだこと
第5章 デマ、誹謗中傷、手段を選ばぬ反核派
第6章 事実の検証をないがしろにする報道人
第7章 橋本大二郎・高知県知事の“パフォーマンス”
第8章 原子力平和利用の世界最先端の町をつくる
第9章 国の原子力エネルギー政策に望む

著者等紹介

田嶋裕起[タシマヤスオキ]
前東洋町長。1943年、高知県安芸郡東洋町生まれ。1962年、室戸高等学校甲浦分校(普通科)卒業。1970年、東洋町議会議員当選。以後、1996年まで町議会議員を務める。1996年、東洋町長に初当選。以後、2007年まで東洋町長を務める。2007年4月、東洋町長を辞任。2007年4月22日の東洋町長選挙で初の落選。東洋町長在職中に、高知県町村会副会長、市町村振興協会理事、こうち人づくり広域連合議会議員、高知県漁港漁場協会監事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yuno

2
財政難にあえぐ町の町長が、放射性廃棄物の処分場の立地選定の第1段階である文献調査に応募を検討するも、反対派の議員や中核派プロ市民に阻まれ、次第にマスコミ、県知事、市民と周りが敵だらけになり、次の町長選で落選。結論がどうなったにせよ、冷静な議論をする環境を作れなかったのはとてももったいなかったと思う。2016/11/25

okadaisuk8

1
高知県東洋町長時代に高レベル放射性廃棄物の最終処分場の調査に手を挙げてからの論争を振り返る著作。最初に声かけたのが怪しげに思える(失礼)NPO法人幹部なのが印象的。この元町長自体は街のことを真面目に考えていたことはよく分かる。元は共産町議だったというのも意外。最後に処分場を受け入れてどんな街をつくりたかったかを書いていて、これが本当に切ない……2021/10/11

mayumi

0
何かの記事か本に紹介されていて探してみた。 震災に続いた原発事故の後では何とも言いようがない。ただ財政難にあえぐ町と町民のために何とかしたいという思いからの選択であったという点では、地方に住む者とし理解できると思った。2012/02/13

のぼりけんたろう

0
核廃棄物処理場誘致の第一段階としての文献調査に応募すると多額の交付金が出る。過疎に悩む東洋町長(筆者)は応募の「その先」を曖昧にしつつ交付金のメリットを主張し応募を検討、結果、応募が争点となったその後の町長選に惨敗。「反核派のせいで住民の理解が得られなかった」かのような恨み節が並ぶけど、「文献調査応募と誘致は別」というのでは住民の理解が得られなくて当然では。2011/07/12

千葉さとし

0
今読むととにかく痛ましい、としか…高知県東洋町の町長だった著者が、核廃棄物最終処理場への誘致(の前段階)への参加表明をしたことで起きた町を割る争い、そして選挙、敗北。一方の当事者の言なので、否応なく彼の視点で語られるという点は留保して読むべきだろうけれど、以下の点が気になった。・反対運動を「プロ市民」が先導したと決めていいる・町民は彼の真意を理解していない(予算難を打開する手法として、まず審査へ、という思いだった)などの正当化の方法が、どうにも昨今よく見る原子力界隈の物言いに近くて…2011/07/11

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