内容説明
センチメンタリズムとモダニズム、耽美と猟奇…、「網走番外地」シリーズや異常性愛路線…。奇想あふれる石井映画の世界を、萩原朔太郎賞受賞詩人・福間健二によるインタビューと詳細フィルモグラフィーで集成。『リングの王者 栄光の世界』から『ゲンセンカン主人』までの全作品インタビュー、『ゼンセンカン主人』から『盲獣vs一寸法師』までの論考、全作品新版フィルモグラフィー。
目次
映画界に入らなければどうしようもなかった
撮影助手をやって、それから監督志望に
最初に助監督としてついたのは渡辺組
清水組、成瀬組、そして田中絹代監督にも
佐川さんがボクシング映画をもってきた―『リングの王者 栄光の世界』
三ツ矢歌子を撮りたいと思った―「スーパージャイアンツ」シリーズ『肉体女優殺し 五人の犯罪者』『天城心中 天国に結ぶ恋』
三原葉子をスターに、大蔵貢にはわからない題材で―『女体桟橋』『白線秘密地帯』
わからないところへ行っちゃうのが好きだ―『女王蜂の怒り』『戦場のなでしこ』『猛吹雪の死闘』『日本ロマンス旅行』『黒線地帯』
吉田輝雄、新東宝美術部、アラカンさん―『女体渦巻島』『黄線地帯』『女王蜂と大学の竜』『セクシー地帯』『恋愛ズバリ講座』
やるだけやっちゃえと思った―『花と嵐とギャング』〔ほか〕
著者等紹介
石井輝男[イシイテルオ]
1924年、東京に生れる。1957年、新東宝映画『リングの王者 栄光の世界』で監督デビュー。2005年8月他界
福間健二[フクマケンジ]
1949年、新潟県に生れる。1970~71年、三部詩集『沈黙の刺青』『冬の戒律』『鬼になるまで』で詩人として出発。首都大学東京教授。2011年、詩集「青い家」で第19回萩原朔太郎賞および第49回藤村記念歴程賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉外武男
Shu Watanabe
サントラ・ブロッグ