目次
第1部 撮影所渡世(カチンコさえなければ、いい職業なのに―助監督時代その一;早撮りと粘り―助監督時代その二 ほか)
第2部 監督のいる場所(現場百遍、監督第一作『野菊の墓』;『野菊の墓』を読み解く ほか)
第3部 映画作家という態度(マキノ雅弘に「小さくいけ」と言われた『早春物語』;映画界に入るまで ほか)
第4部 冷戦と昭和を超えて(『福沢諭吉』は、授業シーンをゆるがせにしない;シナリオ作りにおける笠原和夫との行き違い ほか)
著者等紹介
澤井信一郎[サワイシンイチロウ]
1938年、静岡県生まれ。東京外国語大学ドイツ科卒業。1961年、東映東京撮影所に助監督として入社。マキノ雅弘、石井輝男、野田幸男、鈴木則文らにつき、1981年、『野菊の墓』で監督デビュー。監督作品12作品。平成18年度紫綬褒章受章
鈴木一誌[スズキヒトシ]
1950年、東京都生まれ。杉浦康平のもとで学び、1985年に独立。1981年、映画批評で第一回ダゲレオ出版評論賞。1998年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Zen-zen
1
わが愛読書の再読。映画の演出法・脚本の読み方についての教科書としては最良の一冊。澤井信一郎の冷静な自己分析が好ましい。ぼくは澤井の映画はそれほど好きではなかったけど、これを読んでから観た『野菊の墓』『17才 旅立ちのふたり』はとても面白かったし、感動した。脚本家笠原和夫へのインタビュー集「昭和の劇」と併せて読むと、監督と脚本家のスタンスの違いがよくわかり、一層面白くなる。2011/05/15
テキィ
1
ちょっと読んだだけけど、映像制作という視点から見て、すごくおもしろい。あと、なんか文字組が気になる。鈴木一誌さんのこだわりなのかもしれないけど、えっ!って読み返す点がたまにある。何なんでしょうねぇ?2009/09/06
monel
0
巻末の索引が便利2011/08/14
tkm66
0
この本を読むまで<澤井信一郎>と云う監督をナメて居ました事をここに告白します、がその後それ程自分の中で評価が上がっていない事も合わせてここに告白致しますです、ハイ。2007/05/18