内容説明
ヌーヴェル・ヴァーグ以降の劇映画×ドキュメンタリーの豊穣な交流を辿り、録音技師・久保田幸雄の業績を振り返る。
目次
第1章 劇映画の録音(『シンガポール・スリング』(若松孝二監督)
『深い河』(熊井啓監督) ほか)
第2章 ドキュメンタリー映画の録音(『青年の海―四人の通信教育生たち』(小川紳介監督)
『一〇〇〇年刻みの日時計―牧野村物語』(小川紳介監督) ほか)
第3章 インタビュー(聞き手=円尾敏郎)
第4章 黒沢明監督『酔いどれ天使』の音の世界(「画カット表」による音の分析;『酔いどれ天使』の大筋と四つの舞台 ほか)
第5章 久保田幸雄フィルモグラフィ
著者等紹介
久保田幸雄[クボタユキオ]
1932年2月24日、福岡県大牟田市生まれ。1954年3月27日、九州大学工学部電気通信科卒業。同年4月、長崎放送入社。録音部、報道部。1957年、大阪営業部。同年10月10日、退社。岩波映画製作所で、フリーの録音技師として働く。1958年1月1日、岩波映画製作所。録音部嘱託員。1962年4月1日、録音部社員(一級職)。1964年9月、退職(フリーの録音技師に)。受賞歴、毎日映画コンクール録音賞。『祭りの準備』『どっこい!人間節』1975年度(第二七回)、『サード』1978年度(第三〇回)日本アカデミー賞優秀録音賞。『本覚坊遺文千利休』1990年(第一三回)、『寝盗られ宗介』『橋のない川』1993年(第一六回)日本映画技術賞(日本映画テレビ技術協会/日本映画・テレビ録音協会)。『どっこい!人間節』1975年度(第二九回)、『まひるのほし』の録音1999年度(第五三回)小倉・佐伯賞
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