クオリティー・オブ・ライフ―豊かさの本質とは

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784898062463
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C1010

内容説明

本書は、第一線で活躍する経済学者と哲学者が、クオリティー・オブ・ライフの定義と測定という問題に取り組んだ成果である。

目次

生活と潜在能力(何の平等か?厚生、財、潜在能力について;潜在能力と福祉;「何の平等か?厚生、財、潜在能力について」と「潜在能力と福祉」の論評―クリスティーン・M・コースガード;「潜在能力と福祉」の論評―ウルフ・ガートナー;不平等の記述:福祉調査に関するスウェーデン・アプローチ;「不平等の記述:福祉調査に関するスウェーデン・アプローチ」の論評―ベングト‐クリスタ・イサンダル;所有すること、愛すること、存在すること:スウェーデン・モデルに代わる福祉リサーチのアプローチ;ヘルスケアにおけるQOLの測定と医療倫理;「ヘルスケアにおけるQOLの測定と医療倫理」の論評)

著者等紹介

ヌスバウム,マーサ・C.[ヌスバウム,マーサC.][Nussbaum,Martha C.]
1947年ニューヨークに生まれる。ニューヨーク大学卒業。ハーバード大学で文学修士号及び哲学博士号を取得。1986年から1993年まで「世界開発経済研究所(WIDER)」でリサーチ・アドバイザーをつとめる。ブラウン大学を経て現在シカゴ大学法学部哲学教授。古代ギリシャを中心とする古典研究をベースに、現代における倫理的諸問題に取り組む。またアマルティア・センと共同戦線を張りつつ多方面にわたって活発な政治的発言を行っている

セン,アマルティア[セン,アマルティア][Sen,Amartya]
1933年インド・ベンガル地方に生まれる。59年ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジで経済学博士号取得。ケンブリッジ、デリー、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス、オックスフォード、ハーバード各大学教授を経て、98年よりケンブリッジ大学トリニティー・カレッジ学寮長をつとめる。98年アジア人として初めてのノーベル経済学賞を受賞。2002年東京大学から第1号の名誉博士号を授与される。現在、ハーバード大学教授。経済学と倫理学の再統合を、情報、合理性、不平等、貧困などの視点から精力的に進めている

竹友安彦[タケトモヤスヒコ]
1945年大阪大学医学部卒業。生化学教室勤務。1949年医学博士取得。同大学精神神経科教室勤務。1950年フルブライト(当時:ガリオア)留学生として渡米。1952~1964年ニューヨーク州立ロックランド病院研究部研究員。1959年コロンビア大学医学部精神分析研究所卒業。1964~1969年New York City Health Research Council Carcer Scientist。1970年~アルバート・アインシュタイン医科大学Faculty。1995年~同大学精神医学臨床名誉教授。1984~1991年大阪大学医学部招聘教授(精神分析学)。1992年~Columbia Presbyterian Medical Centerのクオリティー・オブ・ライフ日本研究センターの設立に参与し、現在ディレクター。1998~2005年コロンビア大学医学部精神医学講師。2002年~American College of Psychoanalysis(Honorary Organization of Physician Analysts)Fellow。1976年~精神科医。ニューヨークで精神分析医として開業

水谷めぐみ[ミズタニメグミ]
1987年上智大学法学部卒業。1994年カリフォルニア州立大学にてカウンセリング心理学修士号を取得。1993年~ホスピスカウンセリング、グリーフワークなど、アメリカを中心にさまざまな形でデス・エジュケーション(死の準備教育)やクオリティー・オブ・ライフの分野に携わってきた。1992年~クオリティー・オブ・ライフ日本研究センター(JCQOLS)リサーチ・アソシエイト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっさん

0
どのような生活が良いかは一概には決められないものであるが、時としてその判断が必要な場合もあり、不完全だとしてもなるべく合理的に評価する基準を作ることでどの方向に進むべきかを示す必要がある。2016/05/01

Tomoko

0
自分の道を選ぶことには 同じように選ぶことのできる選択肢を持っている っていうことが言えないと 本当に公正な選択だっていうことができないんだとわかった。 また、豊かさや幸福の指標はお金だけでは計れないし、他の判断基準を考えてみるのも難しいんだと思う。 けれど、政策立案などの何かのプロジェクトを評価するためには必要なのかもしれない。 それが本当に人々のためになっているのかどうかしらなければ やっていることが、妥当なのかそうでないのかということがわからないからだ。2013/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6943
  • ご注意事項