北の森から
しまふくろうのみずうみ

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 31cm
  • 商品コード 9784897848747
  • NDC分類 E
  • Cコード C8795

著者等紹介

手島圭三郎[テジマケイザブロウ]
1935年北海道に生まれる。北海道学芸大学札幌校卒業。教員生活を経て、版画家として独立。日本版画協会会員。1982年『しまふくろうのみずいみ』でデビュー、同作品で絵本日本賞を受賞。その後、精力的に創作活動を続け『きたきつねのゆめ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『カムイチカプ』で厚生省児童福祉文化奨励賞受賞。また『きたきつねのゆめ』『おおはくちょうのそら』は、1987年、1988年ニューヨークタイムズ紙選世界の絵本ベストテンに選出される。北海道在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やすらぎ 🍀安寧祈願🍀

185
深森を鎮める主。闇夜の静寂、皆が眠るこの湖上を舞い、鋭い瞳で見つめている。ここにある全ての音は突如響き渡る威圧的な声に追い払われる。三日月に照らされた水面に光る爪を振りかざす。その波紋は岸辺の果てまで広がっていく。草木がざわめき、山風の音、囀りが孤独に別れを告げる頃、遠いウロで目を瞑る。はるか昔から繰り返されてきた自然という偉大な存在は絶滅に向かっている。手島圭三郎さんはシマフクロウを仲間であり生き方を教えてくれる私たちの先生という。コタン・コル・カムイ。村を守る神に畏敬の念を抱くことを忘れてはいけない。2023/01/08

KAZOO

134
この絵本は今までとは少し異なっている感じがしました。何方かというと木彫り彫刻のような感じの絵で、しかもフクロウに表情があまり見られません。フクロウにぴったりの感じがします。しかもあまり多くの色彩を使わずに素朴な感じも出ています。魚を取っている動きのある絵も非常にうまいと感じました。私は好きな方の絵本です。2015/12/07

♪みどりpiyopiyo♪

42
北海道のふかいふかい山奥の、誰も知らない湖。けものたちがねぐらに帰る頃、しまふくろうの親子はあらわれます。■木版画かな? 力強いしまふくろうの姿が際立って。しまふくろうの生きる姿を淡々と描きます。■子どものために夜明けまで、何度も交代で魚を捕りにいくお父さんとお母さん。夜毎 繰り広げられる命の営み。(1982年)(→続2017/08/29

anne@灯れ松明の火

24
日曜美術館を観て、手島作品を読みたくなり、沢山あったので、デビュー作と最後の作品を借りてきた。北海道の自然を背景に、しまふくろうの親子の姿を、版画で描く。奥深い山の様子、夜の静けさも見事に描き出している。そして、しまふくろうが羽を広げて魚を捕まえる瞬間の迫力には息を飲んだ。2021/11/21

ペイトン

20
シマフクロウは日本のフクロウの中では一番大きい鳥で、アイヌの人びとはコタン・コル・カムイ(森を守る神)と呼んだそうです。作者の子どもの頃への郷愁から生まれたというこの絵本は、身近い鳥だったシマフクロウへの思いが込められていて胸を打ちます。暗い森の誰も知らない湖へやって来て木の枝にとまり、やがて静かに羽を広げて湖面へ降りて行き子フクロウに魚を捕獲するおとうさんフクロウの姿。圧倒的な力強さです。シマフクロウを検索して写真をみますと、羽の模様などの特徴が見事に描かれていてその版画の素晴らしさに再び感動しました。2016/02/03

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