内容説明
今から１８０年ほど前、現在の千葉県の旭市周辺で実際にあったできごとを物語りにした本です。主役は、社会改革家といいますか、大原幽学という人です。当時、この一帯は、しょう油や酒などの生産によって、純農村から家内商工業に変わりつつあり、やくざの出入りや、ばくちも盛んでした。こういう中、ばくちで身をもちくずす百姓も多かったのです。こういう状況をうれい、今日の生活協同組合を導入し、生活改善の指導をしたのが、大原幽学でした。しかし、悲劇に見舞われます。
著者等紹介
鈴木喜代春［スズキキヨハル］
１９２５年、青森県に生まれる。青森師範学校卒業。千葉県の小・中学校に３８年間勤務。在職中から、子どもの作文・読書の指導をよくし、人の心の奥底にひそむ善意をひき出す教育を実践。その姿勢が創作に投影、人の心と行動を緻密に描き出す作品を生み出す
久米宏一［クメコウイチ］
１９１７年、東京に生まれる。太平洋美術学校修業。「車」同人、童美連、日本美術会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
