内容説明
写真家・石元泰博の桂離宮。半世紀の時を経て再現されたモノクロームの世界。
目次
踏石とアキカン
古書院 中書院 楽器の間 新御殿
御腰掛 松琴亭 賞花亭 笑意軒 月波楼
桂の建築と庭
桂離宮回想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウメ
4
桂離宮には隙がないと聞くが、それを念頭に置いて鑑賞すると、確かにと頷くことしきり。遊びや自然体というものがあまり感じられず、計算しつくされた配置に思えてくる。また訪れることが出来るのはいつの日か。2013/02/19
powe
1
まず写真が素晴らしい。 配置図もちゃんと乗っているので、頭の中で歩きながら見ると楽しい。2019/04/06
ponnnakano
1
冒頭の内藤廣さんの『見たいように「見る」意思。それがこちらの心を打って来るのである」に共感。写真はどれも素晴らしく、実物を見たことは残念ながらまだないけれど、この写真には実物の建築と違った価値があるように思った。フレームで切り取るその切り取り方が表現なんだなと強く感じた。モノクロームの力も感じました。2017/11/02
ki_zuka
0
絞り開放のボケ写真、わざと色を処理したデジタル写真が溢れかえる中、木目の一つ一つ、苔や石の美しい質感までを緻密に写し出し、フィルムによるモノクロームの世界の圧倒的な美しさを再認識させてくれる。そして、石元泰博のモダンで知的なコンポジションの美しさ。ずっと見ていても飽きない。