出版社内容情報
古代エジプト、ギリシャから20世紀まで、各時代、各世紀をあらわす12の建築を選び、建築と時代、政治、社会、文化そのゆくえなどについて、わかりやすく語る待望の新シリーズ。本文中の専門用語には、詳細な脚注を施し、建築図面および関連参考図版を多数掲載。日本語で読める参考文献を附す。
内容説明
「サン・ロレンツォ聖堂」をとおして、「15世紀」「ルネサンス」を見る。喪失したカノン(規範)をテクネを介して突き抜けようとする。それが深い亀裂を生むだろう。新しいカノンはもっともっと向こうにある。
目次
なぜ、15世紀の建築として、サン・ロレンツォ聖堂を選んだのか
サン・ロレンツォ聖堂を実際に見る
聖堂(バシリカ)/旧聖具室
メディチ礼拝堂(新旧聖具室)
ラウレンツィアーナ図書館
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
ブルネッレスキの建築
アルベルティの建築
ミケランジェロの建築
ルネサンスと建築/学説〔ほか〕
著者等紹介
磯崎新[イソザキアラタ]
建築家。1931年大分市生まれ。1961年東京大学数物系大学院建築学博士課程修了。1963年磯崎新アトリエ創設。代表作に大分県立図書館、群馬県立近代美術館、つくばセンタービル、ロサンゼルス現代美術館、水戸芸術館、バルセロナ市オリンピック・スポーツホール、ティーム・ディズニー・ビルディング、京都コンサートホール、静岡県コンベンションアーツセンター、なら100年記念館、秋吉台国際芸術村、COSIなど。日本建築学会賞・作品賞、日本建築年鑑賞、毎日芸術賞、英国RIBAゴールド・メダル、朝日賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展・金獅子賞などを受賞
篠山紀信[シノヤマキシン]
写真家。1940年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中よりライトパブリシテイ入社。1968年フリーとなる。建築物を主題にした作品は、1975年刊行の『家』(潮出版社)が最初。日本の民家を撮ったこの作品に注目した磯崎新が、1976年のヴェネツィア・ビエンナーレに推挙し、日本館での個展となった。1977年磯崎と二人で「建築行脚」の旅をはじめ、この作品が『磯崎新の建築談議』の元となる『磯崎新+篠山紀信 建築行脚』(全12巻)に結実。芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞、国際写真フェスティバル金の眼賞など受賞
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