磯崎新+篠山紀信建築行脚 〈4〉 きらめく東方

磯崎新+篠山紀信建築行脚 〈4〉 きらめく東方

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  • サイズ A4判/ページ数 184p/高さ 30X23cm
  • 商品コード 9784897370101
  • NDC分類 520.8
  • Cコード C3352

感想・レビュー

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ヴェネツィア

335
ローマ帝国にキリスト教が公認されたのは313年のミラノ勅令であり、さらに皇帝テオドシウス帝によって国教化されたのが380年であった。そして、件のサン・ヴィターリ聖堂の建立が6世紀の前半。そうすると、国教化後わずかに百年余りという頃である。すなわち、初期キリスト教建築の様子を色濃く我々に示してくれるものだろう。時代を考えれば建物そのものも、ひじょうによくできている。そして、それでいて公認される以前に洞窟等で秘かに信仰を守っていた趣きをもわずかに残している。内部空間にめぐらされたモザイク画の力強さ⇒2021/06/04

夜間飛行

79
北イタリアのラヴェンナにあるサン・ヴィターレ聖堂。八角形の建物の中に八つの花弁状エクセドラと、それらに囲まれつつ垂直を強調したドームがある。この垂直性はゴシックの源流とも見なされるが、それよりも周囲のエクセドラによって厳しく制御された採光を成立させている点に注目したい。抑制された薄暗い空間に、時刻によって陽が差し込み金色のモザイク画を浮き立たせながら光の氾濫を作り出す様は、写真で見るだに吸いこまれそうになって心がざわめく。これがどうして日本にないのか。一回見たら忘れられない奇跡の空間。ああ、美は残酷なり。2019/06/13

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