目次
短歌(『紅い花』;「月鞠」抄)
散文(私本安達ヶ原伝説;恐山ももいろ紀行)
辰巳泰子論(化野の歌姫(藤原龍一郎))
著者等紹介
辰巳泰子[タツミヤスコ]
昭和41年大阪市東淀川区(現・淀川区)に生まれる。昭和60年京都府立大学女子短期大学部国語科に入学。昭和62年卒業後、教材制作会社の営業職に就くが、体調を崩し退職。平成元年まで大阪市立中学校にて国語講師。平成元年第一歌集『紅い花』(砂子屋書房)上梓。平成2年同書にて第三十四回現代歌人協会賞受賞。平成10年夫と編集プロダクション海門イデア設立。平成11~13年文芸誌「月鞠」を発行。平成17年第五歌集『セイレーン』(邑書林)上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
41
#辰巳泰子 #短歌 #月鞠 こたへざるわれの背中は雨の海 あきらめさせてゐる猫にさへ 狎れあひてそのまま逢はずなりにしをゆめのほとりに呼ぶ水黒し 雨を踏み、逃す提灯行列のあなたばかりは困りませんやうに 手をつなぎむらさき橋を渡りゆく さっき左手こんどは右手 桜はなびらかぶりかぶりてパチスロの捨てられてあり雨の根方に すいめんに花びら白く鎖(とざ)しをり 物言はば喉(のみど)うらがへるだらう 果樹園の記号を壁に打ち散らし、お風呂の時間 まだ母子でせう2016/06/24
りか
6
Twitterで御名前を拝見してHPを覗いて、最近では見ないタイプのかっこいい御姉様だと思っていたら…年下だった!それでもやはり…かっこいい(//∇//)こういう歌を詠む方が学校の先生だったなんて、男子生徒の憧れだったに違いない!!2012/11/17
葛
1
著者:辰巳泰子 発行日:2008年1月30日 発行人:土橋壽子 編集担当:島田牙城 発行所:邑書林 印刷製本:株式会社シナノ 定価:本体1300時プラス税 化野の歌姫:藤原龍一郎 装訂:間村俊一 装画:北見隆2023/01/10
4じゅうから
1
「乳ふさをろくでなしにもふふませて桜終はらす雨を見てゐる」(『紅い花』)。季節の移ろい、心のたゆたい。理性と本能2015/02/11