日常診療にすぐに使える臨床統計学

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  • サイズ B5判/ページ数 196p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784897066943
  • NDC分類 490.19
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ベストな診断と治療ができる統計実践の書!数式を覚えずに統計学を臨床に活用できる!必要なことだけをコンパクトにまとめているからスイスイ読める!ケーススタディで現場に即したevidenceの読み方と活用のしかたがわかる!    

《目次》
1 総論
01 臨床統計学は臨床研究を評価・適用するためのツール
02 臨床疫学は臨床研究を検証,活用する行動様式
03 Evidence-Based Medicine(EBM)は最善の医療を提供するアクション


13 臨床研究報告の選別にはEBM STEP1のキーワードも盛り込んで検索
14 システマティック・レビュー,メタ分析とはバイアスや偶然の影響を最小限にするための解析方法
15 統計学用語や数式を覚えるコツは研究の流れや結果を図表化すること

2 病因・危険因子
16 危険因子(リスクファクター)は疾患の発生と関連ある予測因子
17 病因・危険因子の疫学的実証にはコホート研究や患者-対照研究が最適
18 コホート研究,患者-対照研究は病因や治療効果に関する分析研究
19 相対リスク(リスク比)は要因の有無によるイベント発生率の比

3 観測値
20 観測値の特性は分布型,代表値,散らばりで統計学的に記述


25 有病率とはある一時点での割合,罹患率とは観察期間を考慮した指標

4 診断・スクリーニング
26 検査の診断特性は診断の妥当性・有効度の指標で感度・特異度で表記
27 感度・特異度は診断検査の妥当性の指標で検査の選択や結果の評価に有用



33 衛生統計は人口静態統計と人口動態統計に分類
34 平均寿命は0歳児の平均余命

5 治療・予後
35 無作為化比較試験は無作為に患者のグループ割り付けをし,介入群と対照群の比較評価をする臨床試験


38 予後はイベント発生率やイベント発生曲線で表記
39 死亡率には現在羅患中の人数を含め,致死率には含めずに算出


実践編
1 総論
40 研究仮説の意義は客観的で確実な結果を導くこと
41 臨床研究報告の批判的吟味とは結果の妥当性や重要性の評価


53 ガイドライン利用時の注意点は引用文献の統計学的妥当性と臨床的意義を検討すること
54 確率論は客観的な判断をするための補助道具

2 病因・危険因子
55 相関係数は2つの変量間の関連性の強さを表す指標
56 病因・危険因子に関する臨床研究報告を評価する際は結果の妥当性・重要性と因果関係に着目

3 観測値
57 検査の水準は妥当性と信頼性という指標で評価
58 高血圧は再測定すると低くなることがあるのは平均値への回帰のため

4 診断・スクリーニング
59 感度・特異度から検査前確率に基づいて2×2表を作成し検査後確率を算出
60 症状や身体所見にも感度・特異度が存在
61 検査と治療の優先順位は疾患の検査前確率や緊急性によって決定
62 診断に関する臨床研究報告を評価する際はgold standardとの比較や感度・特異度・尤度比に着目
63 スクリーニングに関する臨床研究報告を評価する際は検査自体の診断特性と臨床的重要性に着目

5 治療・予後
64 治療効果の信頼区間は2群間のイベント発生率の差(または比)と標準偏差から計算して推定


70 予後に関する臨床研究報告を評価する際は追跡方法とアウトカムの経時的変化に着目
71 医療経済は医療費と臨床的効果の大きさの関連性を解析


ケーススタディ
1 【病因・危険因子,予後】心血管疾患の危険因子としてのCRP(C反応タンパク)値
2 【診断,スクリーニング】CTによる仮想下部内視鏡
3 【治療】女性ホルモン補充療法による心血管疾患予防効果

内容説明

入門編―臨床での活用に向けて必要な、統計学の基礎用語や概念を中心に解説。実践編―文献の読み方やEBMへの応用を重視した、統計学実践のための解説。ケーススタディ―具体的なEBMの実践例、活用事例を紹介し、臨床での統計学の使い方がすぐにわかる。

目次

入門編(総論;病因・危険因子;観測値;診断・スクリーニング;治療・予後)
実践編
ケーススタディ(病因・危険因子、予後―心血管疾患の危険因子としてのCRP(C反応タンパク)値
診断、スクリーニング―CTによる仮想下部内視鏡
治療―女性ホルモン補充療法による心血管疾患予防効果)

著者等紹介

能登洋[ノトヒロシ]
1993年東京大学医学部医学科卒業。1993年~1994年東京大学医学部附属病院内科研修医。1994年~1997年ベス・イスラエル医療センター内科研修医(米国ニューヨーク市)。1997年~1998年東京厚生年金病院内科医員。1998年~2003年東京大学医学部糖尿病代謝内科医員。2003年~現在、テキサス大学サウスウェスタン医療センター内分泌代謝内科臨床助手(米国ダラス市)。臨床(外来・病棟)および医学教育のほか、臨床研究に従事。資格、医師免許(日本・米国)。内科専門医(日本・米国)。医学博士。米国内科学会上席会員(FACP)
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