出版社内容情報
《内容》 いま一番知りたい最新の情報を、コンパクトに、そしてビジュアルにまとめた画期的シリーズ。基礎医学の最先端から臨床応用までを、やさしく、わかりやすく解説する、臨床医必見の書!
内容説明
免疫不全症は、通常生体に備わっている免疫機構に欠陥が存在し、生体防御機能の低下を呈する疾患群である。近年、免疫不全症の原因遺伝子の解明をはじめとするより詳細な解析が進められ、そのメカニズムが明らかにされつつある。そしてこのことは免疫学の発展に大きく貢献し、さらには遺伝子治療をも含めた新しい治療法の開発への道を開くものである。本書では、生体の免疫機構のメカニズムと免疫不全症についての最新の知見を解説する。
目次
概論 免疫不全症とは何か
第1章 免疫不全のメカニズム(ヒト免疫機構の発生・分化;リンパ球における細胞内シグナル伝達)
第2章 免疫不全症の発症機序と病態・治療(細胞内シグナル伝達の異常と無ガンマグロブリン血症;サイトカインのシグナルの異常と重症複合免疫不全症;T‐B細胞間相互作用の異常と高IgM症候群;補体欠損症;食細胞機能異常症 ほか)
第3章 免疫不全症のモデル動物(マウス免疫不全症;免疫不全とノックアウトマウスによる再現)