内容説明
日本の森にすみつくまでに、生きものたちがたどった移り変わりの道すじに浮かぶ「なぞ」をやさしく解き、独自の森林観で読者を魅了する珠玉の森林エッセイ集。
目次
三春の滝桜―エドヒガンと日本人
松島湾のヤマザクラ―山の間照らす
鳥海山麓・中島台のふしぎ―あがりこブナと鳥海まりも
北山台杉と台場クヌギ―京の文化と大坂の技術
コリンゴ天国―奥日光・戦場ケ原
戦場ケ原を自然教育遊園に
樹と虫のメルヘン―栗駒山麓と八幡平
日本特産種を考える―コマドリとアオゲラ
ケショウヤナギとオオイチモンジ―上高地物語
世界を駆けめぐる樹と虫―ヤマネコヤナギとヤナギノミゾウ
大雪山・蝶物語
ヤドリギをめぐって
著者等紹介
西口親雄[ニシグチチカオ]
1927年、大阪に生まれる。東京大学農学部林学科卒業後、同学部附属演習林(静岡県南伊豆・北海道富良野)に勤務。その後、同学部森林動物学教室に籍を置き、森林昆虫学を専攻。1977年、東北大学農学部附属演習林助教授となり、自然に囲まれた鳴子へ赴任、1991年に定年退官。この間、松枯れ調査に携わる。そのかたわら広く全国の森林を訪れ、幅広い森林観を育む機会をもつ。定年後も東北地方を拠点とし、自然を満喫しながら著作活動に、あるいは自然教室などのインストラクターとして活躍。現在、NHK文化センター仙台教室・泉教室講師
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