子どもは判ってくれない

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784896917598
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

断定しない、話をより複雑にする―それが大人の思考法であり、作法である!自分らしさとは、才能の測り方とは、人を愛するとは、そして、混沌として先行き不透明な日本と世界は―判らないことだらけの世の中を漕ぎ進む人のために贈る、現代ニッポンの大人入門。

目次

第1章 はじめて大人になる人へ(教養喪失と江口寿史現象;ヴァーチャル爺のすすめ ほか)
第2章 大人の思考法(「自分らしく」あるのは当然か;後悔、後に立たず ほか)
第3章 大人の作法(話を複雑にすることの効用;呪いのコミュニケーション ほか)
第4章 大人の常識(諸行無常の高度情報化社会;無事なのに国家有事 ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程(仏文専攻)中退。東京都立大学人文学部助手を経て、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論
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感想・レビュー

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takaya

4
【メモ】今の若者は、来るべき「あまりぱっとしない日本の未来」に順応すべく、貧しく、慎ましく、しかし、それなりに互いに扶助し合うような生き方のモデルを模索しているように私の眼には見える。職業選択とは「出来ない事」「やりたくない事」を消去したあとに「残った事をやる事」。どのような場所であれ、そこで獲得できる社会的リソースは、そこで過ごした時間の密度と、そこに投じた努力の対価である。漠然と過ごした時間に対しては誰も「値札」をつけてはくれない。敬意は他人から受け取る前に、自分に敬意を払わなければならない。2011/08/02

糸くず

3
日ごろから内田樹先生のブログを読んでる者としては、おなじみの思考が多いけど、読むと思わずうなってしまう。最初の前書きに出てくる「正しいことを言ったからって、伝わるわけではない」という言葉はガツンと来る。しかし、この本の内容は7,8年前にかかれたブログが中心になってるけど、内田樹先生は思考がまったくぶれてない。先生というよりは「師匠」と呼ぶのが近い気がする。2009/12/11

のすけ

2
相手を沈黙に追い込むためだけにある『呪い』の話に納得。 難しい話を簡単にしてしまうことの弊害、ためになりました。2016/10/14

しぃ

2
ひとつひとつの文章は説得力があり、その考えも心地好いのだが…やっぱりblog本は好きじゃないなあ。読み応えがありません。タイトルに惹かれたから読んでみたけど、無理矢理引っ張り出した記事はまとまりがない。blogはblogでリアルタイムに読むべきなんだろう。次はちゃんと書かれた本を選ぼう。2012/09/13

さえきかずひこ

2
三度目の再読。ためらいの内田学。とてもよい昆布茶と海苔巻きで済ませた遅い昼飯のあと、開け放した窓から涼しい秋の風が吹き抜けて、「ああ洗濯物干さなきゃ」と思いつつも床に寝転びながら読むのにおすすめ。2010/10/17

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