内容説明
宇宙論はこの半世紀で華々しい発展をとげた。物理学上の新理論と観測テクノロジーは、人類の宇宙観を書き換え尽くしたかにみえる。だが、九五年を皮切りに太陽系外に異形の惑星がぞくぞく発見され、新たな知のフロンティアが浮かび上がった。銀河は、宇宙は、無数の惑星で満ちている。どこかに生命はいるのか。われわれはどこからきて、どこへ行くのか―。この宇宙と生命起源の謎を解く鍵が、「惑星学」なのだ。いま最もスリリングな学問領域を、第一線の理論天文学者が案内する。数式をひとつも使わずに説明する“惑星学”入門。
目次
序章 惑星学への誘い
第1章 宇宙論の到達点
第2章 宇宙の中での太陽系形成
第3章 地球の誕生
第4章 太陽系、地球型惑星の誕生―水星、金星、火星、そして月
第5章 太陽系、巨大惑星の誕生―木星、土星、そして天王星、海王星
第6章 系外惑星の発見―太陽系外、異形の惑星
終章 二一世紀の惑星学
著者等紹介
井田茂[イダシゲル]
1960年東京生まれ。84年京都大学理学部卒業、89年東京大学大学院地球物理学専攻修了。理学博士。93年より東京工業大学地球惑星科学科助教授。95年から97年までカリフォルニア大学サンタクルーズ校、コロラド大学ボルダー校で客員研究員。専門は惑星物理学
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