内容説明
’97・98年の連覇、99年復路の猛追―。神奈川大という「平凡」な駅伝ランナーたちはいかにして箱根の頂点を駆け抜けたのか?「何もかもが特別なレース」と「何もかもが平凡な駅伝ランナーたち」を追う異色のスポーツ・ライティング。
目次
遙かなる箱根への第一歩
指導者・大後栄治の序走
駆け出しコーチの落胆
夢は箱根を駆けめぐる
強化へのロングラン
初陣の足跡
ジョッグ、ジョッグ、ジョッグ
「平凡」から生まれた快走
躓き
頂上踏破〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた
20
大後監督就任後の神奈川大学の箱根駅伝を追ったドキュメンタリー。実は私の母校で2連覇したのが正に学生時代のことなので、よく覚えている。優勝候補の一角だった72回大会は途中棄権。だが、直後の5区から公式記録は残らないものの快走を見せる。翌年から2連覇を達成。このチームのすごいところは、主力メンバーのほとんどが地元の公立高校出身で全国的には無名選手の集まりなのだ。誰も崩れることなく区間上位の走りを見せる粘り強さがあった。ここ10年ほど低迷しているが、復活の日は来るのだろうか。2015/01/15
おふねやぎっちらこ
1
あの頃は強かった。大後監督の指導方針は変わっていないと思うのだが、近年は出場こそするものの低迷していたと思ったら、2017年は12年ぶりにシード権を獲得した。今後が楽しみである。2017/01/14
ゆふいん
0
強豪校のそれぞれに、こういった裏側のドラマがあるのだろう。来年の箱根駅伝を見る眼が変わりそう。2011/12/21
pyon
0
長距離を走ってる息子に刺激されて、図書館で借りてみた。神奈川大学、すごい指導者がいるんですね。しみじみ…。来年のお正月の箱根、今から楽しみです。2011/11/19
どんぐりぱぱ
0
97年の予選会からの優勝、98年の連覇はもっと評価、賞賛されてもよかったと思う。そうならないのが地味な神大らしい気もするが。 それにしても、98年の神奈川は熱かった。神大の連覇に始まり、関東学院のラグビー、横浜高校の春夏連覇、日産の都市対抗、そしてベイスターズ日本一。 最近の神大は予選会組の常連になっているが、ぜひ次の正月は一気にジャンプアップして、神奈川のスポーツ界に弾みをつけてほしい。2022/07/29