内容説明
構造主義科学論を標榜する生物学者が、当代流行の進化論的言説に向けて歯に衣着せぬ批判を乱打し、科学をめぐる世間の誤解を明快に斬る。
目次
1 反遺伝子論序説(人はなぜ社会生物学を信じるのか;進化とは「構造」の重層化である;細胞の夢は発生それとも進化 ほか)
2 科学神話の終焉(真理の探究という大義名分;実証実験が不可能な科学的安全性とは何か;イメクラよりいかがわしい病院のテクニック ほか)
3 国家と科学のパラダイム(カナリヤ(平和な日常)とオウム(不気味の非日常)
現代科学と宗教はどこが同じか
政治枠組みの分類学 ほか)