内容説明
クラシック音楽の愉しみは、作曲家のつくった作品を聴く愉しみだけではない。「演奏を聴く」快楽がある。実際、音楽は演奏されて初めて現実のものとなり、その過程で演奏家のさまざまな解釈が作用する。そうした演奏家の解釈には、演奏家の生きる時代背景、思想、個人的記憶、感性…およそ考えられるすべての要素が、演奏に反映している。本書はそんな「演奏スタイル」にこだわって聴く、クラシック音楽ア・ラ・カルトである。
目次
対談 クラシック音楽の90年代
1 ルネサンス・バロック
2 ドイツ・オーストリア
3 フランス、イタリアほかラテン諸国
4 ソビエト、東欧
5 イギリス、アメリカ
6 現代曲ほか