内容説明
一九世紀に入り相次ぐ外国船来航により、東京湾の入口に置かれた浦賀奉行所は防衛の最前線基地になるとともに、外交交渉の窓口ともなった。特にペリー艦隊の来航と日米和親条約の締結に際しては、奉行をはじめ配下の役人が大きな役割を果たした。一方、西洋式軍艦の製造を幕府に建言し、その建造を担う。幕末の国防・外交・西洋技術の導入に大きな役割を果たした浦賀奉行所の歴史を、浦賀を舞台にして活躍した人々を通して紹介する。
目次
第1章 幕末前夜の浦賀奉行所
第2章 浦賀奉行と与力・同心たち
第3章 変わる海防体制と国際情勢
第4章 ビッドル艦隊の出現
第5章 ペリー艦隊の来航と浦賀奉行所の人々
第6章 日米和親条約の締結
第7章 洋式軍艦の建造と長崎海軍伝習所
第8章 国際化と政局の混乱が進む中で
第9章 浦賀奉行所の終焉と箱館戦争
著者等紹介
西川武臣[ニシカワタケオミ]
1955年愛知県生まれ。明治大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。新横須賀市史・近世部会専門委員。現在、横浜開港資料館・横浜都市発展記念館副館長。博史(史学)。専門は日本近世・近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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