有隣新書
米軍基地と神奈川

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  • サイズ B40判/ページ数 226,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896602104
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0221

内容説明

一九四五年八月三〇日、連合国軍最高司令官マッカーサーが厚木飛行場に到着し、日本占領が開始された。市街地の大半が接収された横浜には、占領軍を統括する米第八軍の司令部が置かれ、相模原、横須賀など、戦前最大の「軍県」であった神奈川県下の軍都も、基地の街へと変貌した。現在一四の米軍基地・施設を抱える神奈川県は、本土随一の「基地県」である。神奈川県の米軍とはどのようなものであり、人々に何をもたらしてきたのか?戦後六〇年以上に及ぶ米軍基地との関わりを、自治体史編纂に携わってきた研究者五人が、幅広い分野から跡づける。

目次

序章 神奈川県の米軍基地
1章 軍都から基地の街へ
2章 基地の返還と再編成
3章 さまざまな基地問題
4章 基地と米兵をめぐる戦後
5章 基地と周辺の現在
終章 米軍再編成と神奈川県の米軍基地―第一軍団司令部移転計画を中心として

著者等紹介

栗田尚弥[クリタヒサヤ]
1954年生まれ。國學院大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Takao

5
2011年12月8日発行(2012年2月15日、第2刷)。沖縄に次ぐ第二の基地県・神奈川。1957年には101の米軍基地・施設があり、本書出版時には14まで減っていたが、横浜・神奈川区には現在も米軍「ノース・ドック」がある。保育園の送り迎えに通った亀住町には最近まで「ミルク・プラント」があり、近くの港北区・岸根公園には米軍の「岸根基地」があった。基地があったこと(源にあること)を忘れてしまったような私たち。沖縄のような剥き出しの暴力ではなく、ソフトに心の中まで支配されている神奈川。2016/09/10

紫光日

4
神奈川県は、本土では米軍基地が最も多い県で沖縄と同じ米軍問題を抱えた県である。特に2章と3章は米兵犯罪や米軍基地に関する問題が多く記されている。2章では米軍基地の返還に関する記事が中心で、相模原の発展を阻害している要因の記事もある。3章は米兵犯罪を含めた米軍基地の犯罪が書かれている。沖縄の翁長知事にも読んでほしい1冊である。2015/01/14

Francis

2
神奈川県は実は沖縄県以外の、いわゆる本土では随一の基地県であることは実は意外と知られていないのではなかろうか。神奈川県にある米軍基地の成立と歴史、現状をわかりやすく知ることが出来る好著。難点は出版社が地元書店、いわゆる地方出版なので地元以外では手に入れにくいことかな。2012/10/28

たけぽん

1
通史として内容は良い。しかし、5名の執筆者による共著だという事は、巻頭や各章ごとに表しておくべきだ。2012/04/22

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