内容説明
徹夜祷のロウソクの灯りの中、僧正は母親の姿を見た気がした―懐かしい気持でいっぱいの僧正に対し母は立派になった息子によそよそしい。体調のすぐれない僧正の胸に幼き頃、青春の日々が去来する。果たして、僧正の様態は深刻に…復活祭までの一週間。
著者等紹介
チェーホフ,アントン P.[チェーホフ,アントン P.][Чехов,Антон П.]
1860‐1904。庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。四大戯曲といわれる「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」等がある
テーレホフ,ドミトリー[テーレホフ,ドミトリー][Терехов,Дмитрий]
1936年モスクワ生まれ。多数の芸術家の交流する家庭で、ピアニストのリヒテルのかたわらに育ち、絵画はファリクを師とした。アヴァンギャルドや革命的破壊に違和感をもつ美的素養は彼らの影響が大きい。オーソドックスなロシア美術に流れる、具象表現の良質な部分を受け継ぐ画家として評価が高い
中村喜和[ナカムラヨシカズ]
一橋大学でロシア語を学ぶ。日本貿易振興会勤務の後、東京大学、一橋大学、共立女子大学で、ロシア語を教える。専攻はロシア文化史。日露関係史にも関心をもち論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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