内容説明
オデッサ、1889年7月北ホテル48号室、俳優たちのお茶の部屋アントン・チェーホフ、ロシア大地の大女優クレオパトラ・カラトゥイギナ二人が出会った。国立中央図書館に眠る女優カラトゥイギナのチェーホフ宛て書簡38通新たに発見。1890年、而立のチェーホフをシベリヤからサハリン島へと導いたものは何か。ロシアに先んじてその謎に迫る。
目次
第1部 アントニオとクレオパトラ(サハリン行きの謎;オデッサ 一八八九年七月;女優クレオパトラ・カラトゥイギナとは?;往復書簡 ほか)
第2部 チェーホフと女性たち(マリア・ウラジーミロヴナ・キセリョーワ;アレクサンドラ・ワシーリエヴナ・リントワリョーワと三姉妹;エレーナ・ミハーイロヴナ・シャヴローワ;リジア・スターヒエヴナ・ミジーノワ(リーカ) ほか)
著者等紹介
牧原純[マキハラジュン]
本名、島地純。1926年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。文化放送でラジオ・ドラマ演出など、放送関連の仕事を幅広く手掛ける一方、並行して、エルミーロフ『チェーホフ研究』『チェーホフのドラマトゥルギー』(未来社)の翻訳・上演台本など、チェーホフを中心としたロシア演劇の研究・紹介、演劇評論に携る。研究書・上演台本等の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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