感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刳森伸一
3
不条理短編集。哄笑してしまうほどではなかったけれど、ニヤリとはさせられてしまう作品が多く、楽しく読める。2016/02/10
timeturner
3
爆笑につぐ爆笑。ガチガチに硬直化した官僚主義って笑いの宝庫だな。ナンセンスすぎてほとんどファンタジーな話だって当時のポーランドではありえたのかも。あきらめの混じった揶揄が滑稽であると同時に哀しい。2016/01/29
africo
1
共産主義時代ポーランドで、よくわからん国営機関の人々をめぐる「所長」シリーズその他が収められたユーモアショートストーリー集。いかにも共産的なお役所を皮肉ったアネクドート風のものなど、赤さ溢れるナンセンスがふんだんに散りばめられていてめちゃめちゃ面白い。ユーモアも一発ギャグ的なものではなく(それはそれで嫌いではないが)、一度固定観念を取り外した上で、きちんと裏をかくような言葉で笑わせてくれる。国も時代も全く違うのにここまでニヤニヤ笑えるなんて、完全に脱帽です。2012/05/25
monado
0
ノンセンスなやりとりは政治的な隠喩なんだろうけど、特にそういう身構えなく読むと小劇場の演劇っぽくて爆笑できる。2014/06/04
きゅー
0
国営のなんだかよく分からない機関に勤める「僕」と、そこに勤める所長、部長、簿記係、用務員等が登場するおバカな連作物語。社会主義体制の役所仕事に対する皮肉がつまっているけど、愛のある皮肉というのか刺々しくないのが嬉しい。他の国の作品ではなかなか出会えないような肌触りで、ハシェク、チャペック好きの人なら絶対気に入ると思います。
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