著者等紹介
渡邉博史[ワタナベヒロシ]
北海道札幌出身。1975年日本大学芸術学部を卒業後、アメリカ、ロサンゼルスに移住、テレビコマーシャル制作の仕事につく。1993年UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)でMBA修士号を修得。1995年ごろから個人的な作品として写真を撮り始める。2000年よりファインアート写真家として活動を始め、以来主にアメリカで多数の個展を行うと同時に世界の多くの写真雑誌で作品を発表する。作品はフィラデルフィア美術館、ヒューストン美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス、サンタバーバラ美術館などでコレクションされている。2006年Photolucida(アメリカ)から、Critical Mass Book Awardを受賞。2007年「私は毎日、天使を見ている」で、さがみはら写真賞を受ける。2008年「Ideology in Paradise」の仕事に対し、アメリカのCenterからプロジェクト・コンペティション・ファースト・プライズを受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
1
北朝鮮リポート・・2009/01/14
酢
0
撮影者の言葉によれば、彼は北朝鮮で撮影された海水浴の風景写真の「ノーマルさ」と日本国内での拉致被害者に関する報道によるイメージとのギャップに「驚き、動揺し、一種の興奮状態に似た気持になった」のだと言う。その結果本書に掲載されている写真のどれもが、結果として北朝鮮の人々の「ノーマルさ」に留まらず「社会主義のリアリズム絵画のなかに足を踏み入れるような不思議さ」を収めているのが面白い。地に足ついた生活の中に何故か深く浸透している、どこか嘘くさいイデオロギーの様態がありありと伝わってくる。2022/10/31