内容説明
「ここへ畑起こしてもいいかあ。」「いいぞお。」森が一斉にこたえました。みんなは又叫びました。「ここに家建ててもいいかあ。」「ようし。」森は一ぺんにこたえました。人が自然の声にちゃんと耳をすまし、礼儀をつくしていた時代、人と自然との仲は、豊かで温かくユーモアに満ちたものだった…。
著者等紹介
片山健[カタヤマケン]
1940年、東京都生まれ。武蔵野美術学校商業デザイン科卒。『ゆうちゃんのみきさーしゃ』(村上祐子/さく 福音館書店)で絵本制作を開始。以来、多くの絵本を描き続けている。『きつねにょうぼう』(長谷川摂子/再話 福音館書店)で日本絵本大賞受賞。『タンゲくん』(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞を、『でんでんだいこいのち』(今江祥智/文 童心社)で小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
38
宮沢賢治の知らないお話を読んでみよう週間♪ 小岩井農場の端の 不思議な名前の森のお話です。読み方は「オイノもりと ざるもり、ぬすともり」 ■こーいう 昔話然としたお話 大好き。人々と森と岩手山。自然への畏怖と 感謝と親しみと茶目っ気と。片山健さんの素朴な絵もユーモラスで ますます楽しく読みました。収穫の秋に読めてよかったです ( ' ᵕ ' ) (絵 2008年)(→続2020/11/21
gtn
26
宮沢賢治の宗教観なのか、最終的に自然や宇宙の摂理が、行いの善悪を裁く話がよくある。この物語もそう。その哲学故に、絶対的な悪人が登場しない。2021/07/24
ほのぼの
20
ブックトーク選書のため読了。賢治が目指す世界だなあとおもった。自然と人間がいいバランスで生活している。自然界への敬意がいい。2016/01/25
ochatomo
11
岩手山の姿が美しい片山健さんの絵 ほのぼのストーリー 2008刊2022/06/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
6年生ブックトーク授業。2022/12/16
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- 和書
- おつきさま