死ぬ権利と生かす義務―安楽死をめぐる19の見解

死ぬ権利と生かす義務―安楽死をめぐる19の見解

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784895832151
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0047

内容説明

医療倫理において、常に議論の中心になってきた安楽死問題。ここ数年、欧米で安楽死容認の動きが活発化しているが、反対意見も根強く残る。世界で唯一「安楽死法」をもつオランダ、住民投票で安楽死法案を可決したオレゴン州などの事例に触れながら、アメリカの医師、哲学者、倫理学者たちが安楽死についてそれぞれの立場から語る。

目次

第1部 デビー、まだ終わっていないよ
第2部 医師の側から
第3部 オランダにおける安楽死
第4部 北西部州の法案の推移―太平洋沿岸州の議論
第5部 賛否両論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉野ヶ里

9
20世紀の終わりに出た本なので、最新の議論ではないのですが、ある種の参考資料として読了。安楽死肯定は、「自己決定>生命自体の神聖さ」と考える立場から出ます。痛みのある同情心に訴えるエピソードも多々あり、感情的には同意しやすい。一方、否定の立場は「生命の神聖さ>自己決定」の立場な多い。単に宗教的な規範倫理やヒポクラテスの誓いが問題なのではなく、生命の神聖さを放棄することは、今まで無根拠に、素朴に成立してきた生命に対する倫理規範の基盤を崩壊させることに繋がりかねないからだ。滑りやすい坂道。2020/07/13

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