内容説明
πウォーター、アガリクス、プロポリス、紅茶キノコ、赤ワインのポリフェノール、断食、心霊治療…。近代医療との緊張関係のなかにある「民間医療」。その定義は?近年の癒しブームに潜む落とし穴は?また「健康」への欲望を増幅させるメディア空間とは?本格的民間医療批判論の誕生。
目次
第1章 民間医療のトポロジー
第2章 民間医療のアナトミー
第3章 メディア仕掛けの民間医療―プロポリス言説圏の知識社会学
第4章 民間医療と正統医療の地政学的「関係」
第5章 「癒し論」の文化解剖学
第6章 「心霊治療」におけるトリックとモラル
第7章 「治る」と「効く」を語ること―民間医療の有効性
終章 民間医療に明日はあるか?―民間医療の未来学