内容説明
経路積分による量子力学はR.P.ファインマンによってはじめて展開されたが、本書は1965年にファインマンによって著された、この分野の著名な教科書の日本語版である。経路積分によって量子力学の法則を記述し、その法則を多くの事象に適用している。量子力学の基本概念から、シュレディンガー方程式の表示とのつながり、具体的な事例として摂動論や遷移、変分原理、量子電気力学の分野までを取り扱っている。経路積分の方法によって、量子力学の物理的な洞察と数学的な解析とが直感的に把握できるように配慮されている。
目次
第1章 量子力学の基本概念
第2章 量子力学の運動法則
第3章 特別な例によって概念を展開する
第4章 量子力学のSchr¨odinger表示
第5章 観測と演算子
第6章 量子力学における摂動論
第7章 遷移要素
第8章 調和振動子
第9章 量子電気力学
第10章 統計力学
第11章 変分法
第12章 確率論における諸問題