内容説明
多様で重層的な東アジアの宗教文化。急速な近代化・情報化・大衆化にさらされる中、その変容も様々である。中国・東南アジアの大陸部および台湾・韓国・日本における宗教文化『再構築』の現場から、変化の諸相と通底部を探る。
目次
第1部 中国大陸部(中国〓(えつ)東地域における無縁の死者祭祀にみる変化と持続―海陸豊の「聖人公媽」祭祀を中心に
盂蘭節の鬼祭祀にみる神・鬼・祖先の現在
生きている祭祀芸能―中国福建省の「四平戯」 ほか)
第2部 東南アジア大陸部(ハニ族とアカ族の儀礼の解釈と政体の記憶―雲南と北タイの比較;妖術からみたタイ山地民の世界観―ラフの例から;タイ北部におけるユーミエン(ヤオ)の儀礼体系と文化復興運動 ほか)
第3部 台湾・韓国・日本(台湾漢人の葬送儀礼にみる変容―一九世紀末から二〇世紀末の葬儀案内文を資料に;孔子廟の礼楽に投影される「中華」と「本土」―台北市孔廟の弘道祠入祀典礼と春季祭孔をめぐって;韓国・安佐島における死者観念の変化 ほか)
著者等紹介
鈴木正崇[スズキマサタカ]
1949年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。文学博士。現在、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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