戦後台湾における〈日本〉 - 植民地経験の連続・変貌・利用

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戦後台湾における〈日本〉 - 植民地経験の連続・変貌・利用

  • 五十嵐真子/三尾裕子
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 風響社(2006/03発売)
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  • サイズ B6変判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894890435
  • NDC分類 222.407
  • Cコード C1039

出版社内容情報

50年に及ぶ植民地経験がもたらしたものは何か。様々に語られてきた「他者像としての日本」。アジアにおける日本の「実像」。

50年に及ぶ植民地経験がもたらしたものは何か。戦後60年の歳月の中で様々に語られてきた「他者像としての日本」とその「支配」。本書は、2005年の国際ワークショップにおいて、多様な事例をもとに報告された、アジアにおける日本の「実像」である。

目次
はじめに    五十嵐真子
日本統治時代と国民党統治時代に跨って生きた台湾人の日本観 蔡錦堂(水口拓寿訳)
元台湾人特別志願兵における「植民地経験」   宮崎聖子
二つの「日本」──客家民系を中心とする台湾人の「日本」意識  堀江俊一
植民地台湾における高等女学校生の「日本」──生活文化の変容に関する試論   植野弘子
台湾先住民アミの出稼ぎと日本語──遠洋漁業を例として   西村一之
自画像形成の道具としての「日本語」──台湾社会の「日本」を如何に考えるか  上水流久彦
戦後台湾抗日運動史の構築──羅福星の革命事績を中心に  何義麟(北波道子訳)
真宗大谷 派台北別院の「戦後」──台湾における日本仏教へのイメージ形成に関する一考察  松金公正
戦後台湾における所謂塔式墓の系譜とその認識──無意識の中の「日本」のかたち  角南聡一郎
おわりに   三尾裕子
台湾略年表
語彙集
索引

著者紹介
五十嵐真子(いがらし まさこ)
南山大学大学院文学研究科文化人類学専攻博士後期過程満期退学。博士(人間文化学)。
現在、神戸学院大学人文学部人間行動学科助教授。
著書に『アジア移民のエスニシティと宗教』(共著、風響社、2001)など。

三尾裕子(みおゆうこ)
東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。博士(学術)。
現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教授。
編著書に『民俗文化の再生と創造:東アジア沿海地域の人類学的研究』(風響社、2004)、論文に「以殖民統治下的「灰色地帯」做為異質化之談論的可能性:以《民俗台湾》為例」『台湾文献』55巻3期(2004)など。

蔡錦堂(さい きんどう)
筑波大学大学院歴史人類学研究科博士課程修了。文学博士。
台湾・私立淡江大学歴史学系副教授を経て、現在、国立台湾師範大学台湾史研究所副教授。
著書に『日本帝国主義下台湾の宗教政策』(同成社、1994)など。

宮崎聖子(みやざき せいこ)
お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科修了(人文科学博士)。
論文に「植民地台湾の処女会をめぐるジェンダー・植民地主義・民族主義」原ひろ子監修『ジェンダー研究が拓く地平』(文化書房博文社、2005)、訳書に楊南郡著・笠原政治、宮岡真央子、宮崎聖子編訳『幻の人類学者 森丑之助』(風響社、2005)など。

堀江俊一(ほりえ しゅんいち)
東京都立大学大学院博士課程単位取得満期退学。
現在、中京女子大学人文学部助教授。
論文に「出稼ぎと移民:東南アジアの華僑・華人とエスニシティー」合田、大塚(編)『民族誌の現在』(弘文堂、1995、)「台湾漢族の父親像」黒柳、他(編)『父親と家族:父性を問う』(早稲田大学出版部、1997)など。

植野弘子(うえの ひろこ)
明治大学大学院博士後期課程満期退学。博士(学術)。
茨城大学教授を経て、現在、東洋大学社会学部教授。
著書に『台湾漢民族の姻戚』(風響社、2000)など。

西村一之(にしむら かずゆき)
筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。
博士(文学)。現在、日本女子大学専任助手。論文に「台湾東部漁民社会における漁撈技術移転:カジキ突棒漁をめぐる日本人漁民の働き」『史境』48(歴史人類学会、2004)など。

上水流久彦(かみづる ひさひこ)
広島大学大学院博士課程後期修了。博士(学術)。
現在、県立広島大学助手。
著書に『台湾漢民族のネットワーク構築の原理:台湾の都市人類学的研究』(渓水社、2004)など。

何義麟(か ぎりん)
東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。
現在、台北教育大学社会科教育学系助理教授。
著書に『二・二八事件:「台湾人」形成のエスノポリティクス』(東京大学出版会、2003)など。

松金公正(まつかね きみまさ)
筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。
現在、宇都宮大学国際学部助教授。
論文に「植民地期台湾における曹洞宗の教育事業とその限界:宗立学校移転と普通教育化の示すもの」台湾研究部会編『台湾の近代と日本』(中京大学社会科学研究所、2003)など。

角南聡一郎(すなみ そういちろう)
奈良大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
現在、(財)元興寺文化財研究所人文考古学研究室主任研究員。
論文に「養蚕火鉢・蚊遣り・燻甕」『民具マンスリー』36-4(神奈川大学日本常民文化研究所、2003)など。

水口拓寿(みなくち たくじゅ)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。
現在、日本学術振興会特別研究員(首都大学東京)。
論文に、「人格としての祖先、機械としての墓:福建上杭『李氏族譜』に見る風水地理観念」『中国哲学研究』18号(2003)、「風水は「超道徳的な技術」なのか?:中国宋代~清代の風水理論における「地理」と「天理」の交渉」『白山人類学』9号(2006)など。

北波道子(きたば みちこ)
関西大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。
現在、法政大学非常勤講師。
著書に『後発工業国の経済発展と電力事業:台湾電力の発展と工業化』(晃洋書房、2003)、論文に「植民地における電源開発と電力需要」堀和生・中村哲編著『日本資本主義と朝鮮・台湾』(京都大学学術出版会、2004)、「公営事業改革:旧体制の破壊から新しい公共性の創造へ」佐藤幸人・竹内孝之編著『陳水扁再選:台湾総統選挙と第二期陳政権の課題』(アジア経済研究所、2004)など。

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感想・レビュー

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のとや書架

1
人類学的な見地による論文集。個人的に興味を引かれたのが、松金・上水流論文。前者は、東本願寺の台北別院と戦後における利用を通じて台湾社会における同寺院の役割と台湾人の理解を、インタビューを通じて明らかにしている。後者は、自画像形成の道具として利用された(されている)日本語と、いわゆる日本語世代が現在もどのような日本観、日本語観を持っているかをこちらもインタビューで明らかにしたもの。読み込んでいくとツッコミどころが多々あるため、背景や文脈を抜きにして「答え」のみ求める読者には不適当な論文集である。2012/06/14

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