出版社内容情報
この本はふたつの内容からなる。(1)現代文法理論の概観 (2)日本語格構造の解析 (1)では現代の主要な文法理論、特に結合価理論を取りあげて概観している。(2)は過去の2回の研究をふまえて一つひとつの語に用例や簡単な説明を添え、深層の意味と表層の言語表現の対照表示の仕方を工夫し、用言の意味と名詞との結合の仕方を考えての用言の分類配列を行った。
内容説明
本書は、主として現代文法理論の概観と、日本語用言の格構造の解析からなっている。前者では、格あるいは格構造に焦点をおいて、現代の主要な文法理論を取りあげて、概観。後者では、結合価理論的にみた表層の言語表現と格文法などから生まれた深層の意味構造を結びつけた。
目次
第1章 現代の文法理論の展望(ディクトゥムとモドゥス;文の構造;標準理論と文の意味 ほか)
第2章 ディクトゥム(命題)の構造(格と助詞;名詞の意味と動詞;動詞(用言など)の統語構造 ほか)
第3章 付編 モダリティーそのほか(日本語の構文とモダリティーそのほか;ボイス;名詞句・補足語標識 ほか)