出版社内容情報
MPI(メッセージパッシング・インタフェース、MessagePassingInterface)は並列プログラムを書くための標準ライブラリインタフェースです。MPIは大規模な科学技術計算を行う際に用いられています。MPI-2は1997年の夏に発表された規格で、MPI-1の拡張です。本書では、読者がすでにMPI-1の基本的な動作は理解しているものと想定しています。本書では、誤解されている事項を明確に説明してあり、解説は単純なものからより複雑なものへと進むように構成してあります。新しい機能として、並列I/O、リモートメモリ操作、動的プロセス管理などが含まれています。また効率の改善についての説明があります。
内容説明
本書は、並列計算機とワークステーションのネットワークのどちらにも使える通信ライブラリの規格、メッセージパッシング・インタフェース(MPI)の上級者向け機能の使い方について述べた本である。
目次
第1章 はじめに
第2章 MPI‐2を使ってみよう
第3章 並列入出力
第4章 同期とはどういうことか
第5章 リモートメモリ操作の初歩
第6章 リモートメモリアクセス上級編
第7章 動的プロセス管理
第8章 スレッドでMPIを使う
第9章 上級者向け機能
第10章 まとめ
付録(MPI‐2ルーチンの呼び出し形式;インターネット上のMPI関連情報 ほか)