内容説明
小林多喜二(1903~33)の生誕100年を期して「小林多喜二国際シンポジウムPart2」を2004年8月28、29日の両日、東京・新橋ヤクルトホールで開催した(主催 白樫文学館多喜二ライブラリー)。本書はその全記録である。
目次
特別講演―沢地久枝(作家)「小林多喜二と“昭和史のおんな”」
基調講演(島村輝(日本:女子美術大学教授)「時代を撃つことば・世界を織ることば」ノーマ・フィールド(米国:シカゴ大学教授)「リチャード・ライドと小林多喜二を結ぶもの」
対論=島村輝VSノーマ・フィールド/基調講演によるディスカッション)
各国からのレポート(ガリーナ・ドゥートキナ(ロシア:作家)「小林多喜二の犠牲の意義」
張如意(中国:河北大学外国語学院副院長)「中国における小林多喜二文学の再認識」
ジャスティン・ジェスティー(米国:シカゴ大学大学院生)「シカゴ大学での『一九二八年三月十五日』翻訳作業の意義」
朴真秀(韓国:キョンウォン大学助教授)「いま『蟹工船』を韓国で読む」 ほか)
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